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2023.03.10
倉庫や工場の解体費用はいくら?目安や節約する方法をチェック
こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
建て替えなどで工場や倉庫を解体する際、解体費用はどのくらいかかるものなのでしょうか。
大きな倉庫・工場であれば解体費用も高額になるので、事前に目安を知っておきたいものです。
そこで今回のコラムでは、倉庫や工場の解体費用について解説します。
倉庫・工場の解体費用の目安や費用が変動する要素、解体費用を抑えるポイントなどをご紹介。
倉庫・工場を解体する大まかな流れも、あわせて確認しておきましょう。
倉庫や工場の解体費用の目安
倉庫や工場の解体費用は、建物の構造や大きさによって大きく異なります。
一例として、構造別、大きさ別の坪単価の目安をご紹介します。
【構造別の坪単価目安】
- 木造:1万5,000~2万5,000円/坪 程度
- 鉄骨造:2万~3万円/坪 程度
木造よりも、頑丈な鉄骨造の方が坪単価が高い傾向にあります。
【大きさ別の坪単価目安】
- 10坪未満:4万5,000~5万円/坪 程度
- 10~20坪程度:3万円/坪 程度
- 20~40坪程度:2万5,000~3万円/坪 程度
- 50~70坪程度:3万~5万5,000円/坪 程度
- 70坪以上:2万3,000円以上/坪 程度
倉庫や工場の解体費用は、坪数が広いほど高くなるというわけではありません。
上記の通り、20〜40坪程度の場合と70坪以上の場合は坪単価が安くなり、10坪未満の坪数が狭い場合がもっとも坪単価は高くなる傾向にあります。
なお、ご紹介した目安は一例であって、実際の費用は建物の状態や立地、その他の条件によって幅があります。
倉庫や工場の解体費用が変動する原因
倉庫や工場の解体費用はさまざまな要素や条件などから決まりますが、その際に費用が変動する要素となるものをご紹介します。
建物の構造、材質
まずは先ほどもご紹介したとおり、木造と比較して頑丈な鉄骨造の方が解体費用が高くなる傾向があります。
また、倉庫や工場の解体時には、解体によって発生した廃材の処分費用もかかり、こちらも建物の構造や材質によって異なります。
建物の大きさ
仮に解体費用の坪単価が同じであれば、建物が大きいほど解体費用の総額は高くなります。
高さ・幅・奥行きから算出した建物の大きさを元に、計算されます。
土台の有無
建物の基礎の下、地中にコンクリートの土台があると撤去に手間がかかるため解体費用が高くなります。
プレハブや木造倉庫・工場では、コンクリートの土台が設けられているケースが多いようです。
建物の状態
建物の劣化などによって解体が難しい状態になっていると、解体費用が高くなります。
たとえば、雨風にさらされてネジやボルトが固まってしまっている場合などは要注意です。
立地や敷地の条件
倉庫・工場があるエリアによって解体費用の相場は異なります。
また、重機が入れないような狭い道路の先にある、重機で作業ができないような狭い敷地にあるといった場合は、手作業が増えるため人件費が高くなり、解体費用も高くなります。
残存物の有無
倉庫や工場の中に設備や機器、家具などが残っている場合は、それらの撤去費用もプラスされます。
アスベスト含有の有無
古い倉庫や工場でアスベストが使われている場合は適切な手続きや処理が必要となり、手間がかかる分解体費用も高くなります。
解体計画書の作成や「石綿作業主任者」の選任などが必要です。
倉庫や工場の解体費用を安く抑える方法
倉庫や工場の解体費用を押さえるためには、複数の解体業者から相見積もりを取り、解体費用を比較検討しましょう。
複数の見積もりを見比べることで、適正価格を判断することができます。
できるだけ下請業者への委託をしていない解体業者を選べば、中間マージンが発生しないので、その分解体費用が安くなるケースがありますよ。
倉庫・工場内にある家具や設備などをできる限り自分で処分することで、解体費用を抑えられる可能性もあります。
さらに、国や自治体では、建物の解体やその際の廃棄物処理の費用に対して助成金や補助金を実施している場合があります。
助成金や補助金を活用できれば自己負担を抑えることができるので、該当する事業がないか環境省や自治体のホームページをぜひチェックしてみましょう。
なお、老朽化した工場や倉庫の建て替えについては「工場を建て替えるメリットと検討する時期とは?準備や注意点も確認」でも解説しています。
倉庫や工場の老朽化は避けては通れない問題のため、そのタイミングも含めて確認しておきましょう。
また、廃業や移転にともなう解体の場合は、売却するという選択肢も。
工場や倉庫を必要としている企業へ売却することができれば、解体費用をかけることなく手放すことができます。
倉庫や工場を解体する流れも確認!
倉庫や工場を解体する際の大まかな流れをご紹介します。
【1】現地調査
解体費用の正確な見積もりをとるため、建物や敷地の状態、条件を調査します。
建物の構造、面積、アスベストの有無、敷地の状態、重機の出入りルートなどを確認します。
【2】見積もり・解体業者と契約
現地調査の結果をもとに、解体業者へ解体費用の見積もりを依頼します。
複数の業者から相見積もりをとり、費用や内容に納得ができる業者へ解体工事を依頼します。
【3】工事に関わる申請
床面積が80㎡を超える建築物の解体では、事前に都道府県知事への届出が必要です。
そのほか道路使用許可申請など、必要な申請についても確認しておきましょう。
【4】近隣への説明、挨拶
解体工事では騒音や振動、粉塵が発生したり、重機や人の出入りがあったりと、周辺住人へ迷惑をかける可能性があります。
クレームやトラブルが発生しないよう、事前に工事の内容や期間を説明し、理解を得ておきましょう。
【5】解体工事の着工
工事計画やスケジュールに則って解体工事を着工・進行します。
廃材や廃棄物の処理も必要です。
【6】登記手続き
建物を解体して更地にした場合は、建物減失登記を行いましょう。
倉庫・工場の解体費用の目安と費用を抑える方法をチェック
倉庫・工場の解体費用は、建物の構造や大きさによって異なります。
目安の一例としては、木造なら1坪あたり1万5,000~2万5,000円程度、鉄骨造なら1坪あたり2万~3万円程度です。
倉庫や工場の解体費用は、坪数が広いほど高くなるというわけではなく、10坪未満の坪数が狭い場合がもっとも坪単価は高くなる傾向にあります。
そして、解体費用の坪単価が同じであれば、建物が大きいほど解体費用の総額は高くなります。
そのほか、土台の有無や建物の状態、敷地の条件、残存物の有無、アスベストの有無などによっても費用が変わります。
倉庫・工場の解体費用を抑えるためには、複数の解体業者から相見積もりをとって検討しましょう。
国や自治体で解体や廃棄物の処分に対する助成金・補助金事業を実施している場合もあるので、活用できるものがないかもぜひチェックを。
倉庫・工場の解体では、見積もりのために現地調査を行い、工事着工前には都道府県知事への届出、更地にした場合は登記手続きなども必要です。
解体工事の騒音や振動で近隣トラブルが起こらないよう、近隣住民には事前に説明や挨拶をしておきましょう。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。