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2021.11.25
事務所兼倉庫・事務所兼工場の建築費用は?坪単価の目安や施工事例も
こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
事務所兼倉庫や事務所兼工場を建てたいと考えた時、建築費用がどれくらいになるのか、見当をつけておきたいですよね。
そこで今回は、事務所兼倉庫や事務所兼工場建設にかかる費用の参考として、坪単価の目安や構造別の違い、施工事例をご紹介します。
事務所兼倉庫・事務所兼工場の建築費は?坪単価で目安を確認
事務所兼倉庫・工場の建築費は、事務所の面積や装備は案件ごとに異なります。
そのため、具体的な建築費目安をお伝えするのは難しいのですが、参考までに2020年度の倉庫・工場・事務所それぞれの坪単価をご紹介します。
ただし、坪単価は施工エリアや土地の地質的な条件、仕様によって大きく異なります。
表の値はあくまでも目安とし、実際の価格は建設会社に見積もりを相談してみてください。
【用途別 坪単価の全国平均値】
用途 | 坪単価の全国平均 |
倉庫 | 約43.5万円 |
工場 | 約70.5万円 |
事務所 | 約105.9万円 |
参考:国土交通省 2020年 建築着工統計調査(3.用途別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額)※工事費予定額/床面積(坪換算)で算出
表を見ると、事務所の坪単価は倉庫や工場と比べて高い傾向にあります。
これは、事務所には水道や電気、空調、インターネットといった設備費がかかるからです。
そのため、倉庫や工場のみの場合より、建築費用は高くなると考えておいた方が良いでしょう。
事務所兼倉庫・事務所兼工場の建築費用は構造別でも違う?
事務所兼倉庫・工場の建築費は、構造によっても大きく違います。
ここでは、倉庫・工場・事務所で一般的な「鉄骨造・鉄筋コンクリート造・木造」の3つについて、建築費や特徴、メリット・デメリットなどについて見ていきましょう。
まずは建築費の目安について。
下の表は、倉庫・工場・事務所における構造ごとの坪単価の全国平均値を示したものです。
【構造・用途別 坪単価の全国平均値】
構造 |
坪単価の全国平均 | ||
倉庫 | 工場 | 事務所 | |
鉄骨造 | 約43.1万円 | 約70.1万円 | 約106.8万円 |
鉄筋コンクリート造 | 約45.0万円 | 約130.3万円 | 約125.3万円 |
木造 | 約36.3万円 | 約44.0万円 | 約57.8万円 |
参考:国土交通省 2020年 建築着工統計調査(3.用途別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額)※工事費予定額/床面積(坪換算)で算出
表を見るといずれの用途も、鉄筋コンクリート造が最も高く、木造が最も安くなっています。
鉄骨造はそれぞれの用途で大きなシェアを占めるため、先ほど紹介した「用途別 坪単価の全国平均値」と近い値です。
しかし、これだけを見て「建築コストを抑えたいから木造にしよう!」と判断するのではなく、構造ごとの特徴やメリットとデメリットもあわせて検討しましょう。
構造別の特徴もそれぞれ解説していきます。
鉄骨造
鉄骨造は柱や梁(はり)に鋼を用いるものを言います。
日本における倉庫・工場・事務所の建設で、最もポピュラーな構造です。
部材である鋼は軽量かつ頑丈なため、柱の数を減らして広い空間を作りつつ、耐震性や耐久性を維持できます。
部材を工場で組み立ててから工事現場へ持ち込むため、工期が短くなりなりやすいのもメリットです。
一方で、鋼は錆に弱く、熱や音を伝えやすい性質があるため、鉄筋コンクリート造と比較すると耐火性・遮音性は低い傾向にあり、外気温の影響を受けやすいという点はデメリットになります。
【鉄骨造のメリット】
- 大スパン・大空間を実現できる
- 耐震性・耐久性に優れる
- 短工期
【鉄骨造のデメリット】
- 結露によって錆びやすい
- 耐火性・遮音性がやや劣る
- 夏は暑く、冬は寒い
鉄骨造は使用する鋼の厚さによっても価格やメリットが変わってきます。
詳しくは「鉄骨の倉庫の特徴は?種類やメリット・デメリットまで詳しく解説!」も参考にしてみてください。
鉄筋コンクリート造
鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、耐久性や耐火性を高めた構造です。
コンクリートを使うことで遮音性も高めることが可能です。
その代わり、コンクリートを養生する時間や現場での作業が必要なため、工期が長くなりがちな点がデメリットです。
建物の重量も増すため、基礎工事や地盤の改良にコストがかかる場合もあります。
気密性が高く、カビや結露が生じやすいため、その点は対策が必要です。
【鉄筋コンクリート造のメリット】
- 耐久性・耐震性・耐火性・気密性・遮音性に優れる
【鉄筋コンクリート造のデメリット】
- 長工期
- 建築費が高い
- カビや結露が生じやすい
木造
戸建住宅の構造というイメージが強く、倉庫・工場・事務所でのシェアはあまり多くありませんが、トラス構造(三角形を組み合わせた骨組み)などを利用して建築しているケースもあります。
木造のメリットは、建築費が安いという点です。
部材自体が安く軽量なことから基礎工事が簡単に済むため、ほかの建築方法に比べて安く建てることができます。
また、事前に工場でカットされた部材を使うため、現場での作業が少なく、鉄骨造よりも短工期に。
ただ、耐久性や耐火性は他の2つに劣ります。
強度を保つためには、柱や耐震壁の設置が必須です。
また、倉庫などの大規模な建物を建てる場合は、法律で定められた耐火要件を満たさなければなりません。
設計によっては、特殊な部材や加工が必要となり、コストが増すケースもあるので注意しましょう。
その他、遮音性の低さ、シロアリといった害虫被害への対策が必要な場合もあります。
【木造のメリット】
- 建築費が安い
- 短工期
【木造のデメリット】
- 耐久性・耐震性・耐火性・遮音性に劣る
- 柱や耐震壁の設置によって、広い空間が取れない
- 害虫被害の恐れ
事務所兼倉庫・事務所兼工場の施工事例をご紹介!!
戦略倉庫では、鉄骨造の倉庫・工場をメインに取り扱っています。
部材の標準化や各工程のシステム化により、「坪単価25万円〜」の低コストで事務所兼倉庫・工場の建築が可能です。
実際に戦略倉庫が手がけた事務所兼倉庫・工場3例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
①株式会社白崎建具製作所様/工場兼事務所(札幌市手稲区)
- 構造:鉄骨造一部二階建て
- 工期:4ヶ月
- 建築面積:1286.3㎡
- 梁間方向:21m
- 桁行き方向:60m
- 最高高さ:6.5m
詳しくは株式会社白崎建具製作所様 施工実績をご覧ください。
②東光電気工事株式会社様/倉庫兼事務所(札幌市手稲区)
- 構造:鉄骨造地上2階
- 工期:4ヶ月
- 建築面積:1,031,129㎡
- 梁間方向:18m
- 桁行き方向:48.4m
- 最高高さ:14m
詳しくは東光電気工事株式会社様 施工実績をご覧ください。
③シンセメック株式会社様/事務所兼工場(石狩市)
- 構造:鉄骨造一部二階建て
- 工期:7ヶ月
- 建築面積:1,716㎡
- 梁間方向:22m
- 桁行き方向:70m
- 最高高さ:05m
詳しくはシンセメック株式会社様 施工実績をご覧ください。
事務所兼倉庫・事務所兼工場の建築費用は構造などで変わる!
事務所兼倉庫・工場建設にかかるコストの目安を知るために、倉庫・工場・事務所の3つについて坪単価の全国平均値を見ていきました。
2020年度での値は、倉庫で約43.5万円、工場で約70.5万円、事務所で約105.9万円となっています。
事務所をつけると水道や電気、空調、インターネットといった設備が必要となるため、建築費は倉庫や工場のみの場合より高くなる傾向にあります。
ただし、施工エリアや建築条件によって建築費は変動しますので、詳しい費用は専門業者へ見積もりをとることをおすすします。
建築費は構造によっても変わり、最もメジャーな鉄骨造は、倉庫・工場・事務所それぞれ全国平均と同じくらいの坪単価となります。
鉄筋コンクリート造は頑丈な反面、建築費が高くなる傾向に。
反対に木造は低コストでの建築が可能ですが、他の構造と比較すると耐久性や耐火性も低めなため、コスト面だけではなく、用途に合わせて検討しましょう。
戦略倉庫には、事務所兼倉庫・工場の建築実績がございます。
部材や各工程のシステム化により、坪単価25万円から建築可能です!
北海道や東北で事務所兼倉庫・事務所兼工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。