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2024.05.25

工場や倉庫の寒さ対策をご紹介!寒い理由や対策するメリットも

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

工場や倉庫は、さまざまな理由から寒さを感じることが多いです。

 

寒さを感じると体調に影響を及ぼすばかりでなく、生産性にも影響するため、工場や倉庫の寒さ対策は必須!

 

そこで今回のコラムでは工場や倉庫の寒さ対策について解説。

工場や倉庫が寒い理由や解決のために行うべき寒さ対策、対策を行うメリットなどをご紹介します。

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ここに目次が入ります

 

 

工場や倉庫が寒い理由とは?

工場や倉庫は、安全に作業することや多くの商品を保管する目的で、高い天井、広いスペースを確保しています。

 

その空間の広さが原因で、空調効率が悪くなり、空調をつけてもなかなか暖まらないのです。

 

暖かい空気は上昇する性質があるため、天井が高いとさらに寒さを感じやすくなるでしょう。

 

また、従業員や重機の出入り口、商品の搬出入口が大きかったり、頻繁に出入りがあったりすると、そこから外の冷気も入り込んでしまいます。

 

そんな、外からの冷気による風の流出入も寒さを感じる原因に。

一般的に、風速1mで体感温度が1℃下がるといわれています。

 

さらに、工場・倉庫内で扱っている商品ごとに、品質維持管理に必要な保管温度帯も異なります。

 

扱っている商品によっては低温で保つ必要があり、そのために工場・倉庫内が寒くなってしまうこともあるでしょう。

 

 

工場や倉庫の寒さ対策をご紹介!

工場や倉庫でできる寒さ対策について、設備面の対策と従業員が個人で取り組める対策とに分けてご紹介します。

 

【設備への寒さ対策1】適切な暖房器具を設置する

施設や広さに合った暖房器具の設置は必須です。

 

工場や倉庫でよく設置される暖房器具は大型のものが多く、例えば灯油で温めた空気をファンで送風するジェットヒーターや、遠赤外線効果で物や人を暖めるジェットヒーターブライト、天吊り式や屋外用もある遠赤外線ヒーターなど、さまざまな種類があります。

 

なかでも、石油ストーブタイプは配管などの工事が不要ですぐに設置ができるので、コストが抑えられ、すぐに温まる優れものです。

 

ストーブの背面にふく射熱を反射する遮熱シートを設置すれば、暖かさが後ろに逃げにくく、効果的に部屋を暖められます。

 

ただし、可燃性の商品を扱っている工場・倉庫や、適切な換気ができない場所での使用はできません。

 

また、温度をあまり上げられない商品を扱っている場合は、足元のみなどピンポイントで暖められる小型の暖房器具が良いでしょう。

 

 

【設備への寒さ対策2】間仕切りを設置する

出入り口にビニールカーテンなどの間仕切りを設置して広い空間を細かく仕切れば、空調効率がアップして暖まりやすくなります。

 

また、出入口や搬出入口に設置することで、冷気の侵入を防ぐこともできるでしょう。

 

ビニールカーテンは糸入りで雨風に強いタイプや、「のれん」になっていて出入りしやすいタイプなど、さまざまな製品が出ています。

 

 

【設備への寒さ対策3】床にクッションシートを敷く

コンクリートの床は熱伝導性が高いため、足元から冷たさが伝わりやすいです。

 

保温性のあるクッションシートを床に敷くことでも、断熱性を高めて冷気をシャットアウトすることが可能です。

床にクッションシートを敷いて足元の固さが軽減すると、疲れにくくなる効果もあります。

 

 

【設備への寒さ対策4】断熱改修を行う

建物の壁や屋根に断熱材を施す、窓を複層ガラスへ交換するなどの断熱改修で、建物自体の断熱性をアップさせる方法も。

 

そのほかの設備設置も含め、工場・倉庫の建設時に必要な断熱性を考えて設計することが大切です。

 

工場や倉庫で建物や設備に施す断熱対策については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

 

倉庫や工場の断熱・遮熱の違いとは?対策やメリットも解説

 

【個人での寒さ対策】防寒着や防寒グッズを身に付ける

動きやすさや作業性を損ねず重ね着するなら、保温インナーがおすすめです。

 

保温性だけではなく吸水・吸湿性に優れているインナーを選ぶと、汗をかいた場合にもすぐに吸収してくれ、汗が冷えて体が冷えることを防ぎます。

 

体の末端が冷えると寒さを感じやすいため、保温効果の高い手袋、靴下、頭や首、耳を覆う耳あて付き帽子、レッグウォーマーなどを身につけるのも良いでしょう。

また、最近は防寒ベストに電熱線ヒーターを内蔵した商品なども出ています。

カイロを持ち込む、ホットドリンクを飲むなども有効です。

 

設備による寒さ対策があっても寒さの感じ方は人によって違うため、自分の快適性が上がるような対策はそれぞれしておきたいものです。

 

 

工場や倉庫で寒さ対策をするメリット

ネックウォーマー

工場や倉庫が寒いと体が冷えて体調を崩したり、冷えによる血行不良が肩こりや腰痛の原因になったりしてしまいます。

 

寒さによって集中できない状態が続くと、生産性の低下や予期せぬ事故、ケガの発生につながることもあるでしょう。

 

作業環境への不満が募ると、モチベーションが下がり、離職につながる恐れも。

 

工場や倉庫の寒さ対策をして作業環境の快適性を保つことは、従業員の健康とモチベーションを維持し、作業効率をアップさせることにもつながるのです。

 

また、寒さ対策により建物内の断熱性や空調効率がアップすると、空調のための電気代を抑えられるというメリットもあります!

 

 

工場や倉庫の寒さ対策をして快適性と作業性を確保しよう

工場や倉庫は空間が広いため空調効率が悪く、冬場には寒さを感じやすいです。

 

食品など扱っている商品によっては低温の環境を保つ必要があり、そのために室内が寒くなってしまうこともあります。

 

工場や倉庫の寒さ対策では、暖房器具の設置や間仕切り、建物への断熱改修、個人での防寒具の用意などを行いましょう。

工場や倉庫の建築段階で、必要な断熱性を見据えた設計にすることも大切です。

 

工場や倉庫の寒さ対策は、従業員の健康とモチベーションの維持、作業効率のアップにもつながります。

 

寒さ対策により室内の断熱性や空調効率がアップすると、光熱費削減のメリットもありますよ。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

 

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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