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2024.09.02

工場の老朽化は早めに対処!設備更新・改修時期の目安とは

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

工場の建物や設備の経年劣化・老朽化は避けられないものですが、それを放置していると、さまざまな不利益につながってしまいます。

 

そのため、老朽化のサインを見逃さず、適切なタイミングで改修や建て替えなどを行うことが大切です。

 

今回のコラムでは、工場の老朽化の兆候や放置のリスク、適切な対処法について解説します。

工場の老朽化は避けて通れない問題ですので、事前に情報をチェックしておきましょう。

工場の老朽化

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ここに目次が入ります

 

 

工場の老朽化の例や放置するリスクを解説!

工場の老朽化は、避けては通れない問題。

建物そのものはもちろん、工場内の設備や機械なども同じです。

 

例えば、機械設備の部品交換や修理の頻度が増加したり、頻繁に不具合が発生したりなど。

建物の外観や内観が劣化するのも老朽化の一例で、屋根材の剥がれや外壁のひび割れで雨漏りが発生することもあります。

 

そして、工場の老朽化を放置していると、次のようなリスクが生じる可能性があります。

 

生産性が低下するリスク

設備が老朽化すると不具合や不調を起こしやすくなるので、生産時間が余計にかかったり、設備をチェックしたり修繕したりするために時間や人件費がかかったりしてしまいます。

 

設備や機械の調子がおかしいことで、不良品の発生にもつながり、全体として生産性が低下するリスクが高まります。

 

建物が老朽化して労働環境が悪化したり、事業規模や従業員数に適さない状態が続いたりすることも、生産性の低下を招くでしょう。

 

生産が停止するリスク

古い設備は、故障した際に修理できない可能性があります。

 

発売から10年以上経った設備機械は、メーカー側の保証や部品の在庫保存が切れ、部品交換や修理ができないケースがあるのです。

 

そのため、新しい設備を導入するまで、工場の稼働が一時的にストップしてしまうリスクがあります。

 

労働災害が発生するリスク

老朽化した機械・設備を使用していると、従業員の「はさまれ」や「巻き込み」といった事故の危険性が高まります。

 

また、電気系統の劣化による漏電や、設備から生じる火花が原因となる火災のリスクも増加します。

 

屋根や外壁の劣化から起こる雨漏りは、商品の水濡れ被害や漏電火災などにつながることも。

以下のコラムで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

倉庫や工場の雨漏りの原因は?放置するリスクと雨漏り対策を紹介

 

 

工場の老朽化は早めにチェック!設備更新・改修・建て替えのタイミング

工場の老朽化への対策としては、設備を新しいものに入れ替える設備更新や改修・修繕、建物の建て替えなどがあります。

 

安定的な生産や安全の維持のためには、建物や機械・設備の老朽化を早期に発見し、適切なタイミングで更新・改修、建て替えをすることが重要です。

 

リスクが高い老朽化を早期に発見するには、普段から建物や設備の状態をチェックし、記録していく必要があります。

 

特にチェックしたい部分は以下のような点です。

  • 金属品やパッキンなどの劣化具合(割れや腐食など)
  • チェーンやベルトなどの摩耗具合
  • 屋根材や外壁材の割れ・欠け・剥がれ
  • 消耗品や部品の交換頻度

 

継続的に動くもの、摩擦されるもの、繰り返し荷重を受ける箇所については、破壊・劣化がしやすいので、点検の際の要チェックポイントです。

 

また、故障や修繕、交換などの記録も老朽化発見の材料になります。

 

消耗品や部品の交換頻度が増えている、同じ箇所が何度も故障して修理している状況も、老朽化の兆候であり、そのような設備が多い場合は建て替えの時期が迫っているといえるでしょう。

 

そのほか、生産フローや生産システム変更のタイミング、事業内容変更や事業拡大のタイミング、法律や条例が改正されるタイミングなどにあわせて、建て替えを検討するのもおすすめです。

法律や条例が改正されるタイミングなら、補助金が使えるケースも多いですよ。

 

適切なタイミングで設備の更新・改修、建て替えを実施できれば、生産性の向上や安全性の改善、建物や設備を長く使えるといったメリットを期待できます。

 

 

老朽化した工場の改修や建て替えを行う際の注意点も確認

老朽化した工場の改修や建て替えを検討する際は、以下の点に注意が必要です。

 

目的を明確にする

改修や建て替えをすることでどのような不利益や課題を解決したいのか、そのためにどんな性能や機能が必要なのか、行う前に目的や方針を明確にしましょう。

 

目的が不明確だと、改修や建て替えをしたもののムダなスペースや不要な機能が増え、コスト増や作業効率の低下といった問題が発生することも。

 

老朽化はあくまで一つのきっかけです。

目的を明確にして計画を立てることで、建て替えが本当に必要なのか、改修や設備入れ替えで十分なのか、どんな機能を採用すべきかなどを判断できます。

 

 

立地の条件を確認する

建物面積の拡大や高さの変更、新たな建物の建設など、立地によって制限がある場合があります。

 

現在の敷地ではどのような改修、建て替えが可能なのかも確認し、場合によっては別の立地を検討する必要も出てくるでしょう。

 

資金計画を立てる

老朽化した工場の改修や建て替えには高額な費用がかかります。

 

目的に応じた設計や施工にかかる費用の見積もりを依頼し、資金調達についても早めに計画を立てておきましょう。

活用できる補助金や助成金なども忘れずにチェックしてみてください。

 

設備資金の融資や資金調達についてはこちらコラムでも解説しています。

 

倉庫・工場建設で設備資金の融資を受けるポイントとは?注意点も解説

倉庫や工場建設の資金調達方法は?それぞれのメリット・デメリットも

 

 

工場の老朽化は放置せず適切なタイミングで改修や建て替えを検討!

工場の老朽化は避けられない問題ですが、放置するのは生産性の低下や生産停止、労働災害などのリスクにつながってしまいます。

 

これらを防ぐためには、早い段階で老朽化のサインを見つけ、適切な対処をすることが重要です。

 

老朽化を早く見つけるポイントは、建物や設備の定期的な点検と、部品交換や修繕などの履歴を記録しておくこと。

 

不調や不具合、破損が起こるほか、部品の交換頻度が高い、同じ箇所が何度も故障するといったことも老朽化の兆候といえます。

 

老朽化した工場の改修・建て替えは、老朽化が気になるタイミングのほか、生産フローや生産システム変更のタイミング、事業内容変更や事業拡大、法改正のタイミングでの実施もおすすめです。

 

改修や建て替えの際は、目的の明確化、立地条件の確認、資金計画などに注意してくださいね。

適切なタイミングで老朽化対策を講じることができれば、建物や設備の使用年数を延ばし、生産性と安全性を向上することができます。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

 

倉庫・工場の建築をご検討の方、老朽化が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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