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2022.06.22

倉庫や工場の暑さ対策は重要!その理由や行うべき工夫を詳しく解説

こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

日本の夏は年々暑くなっていると思いませんか?

倉庫や工場などはその構造などから熱がこもりやすく、夏の暑さ対策がとても重要!

倉庫や工場内の暑さは、作業効率を低下させるだけでなく、熱中症などの危険もあります。

 

今回のコラムでは、倉庫や工場での暑さ対策について解説。

倉庫・工場の暑さ対策が重要な理由や業務効率を落とさないための適温、倉庫・工場内で行うべき暑さ対策についてもご紹介します。

真夏の作業員

ここに目次が入ります

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倉庫や工場で暑さ対策が重要な理由と生産効率UPの適温

日本の平均気温は年々上昇しているといわれています。

夏は熱中症による搬送のニュースもよく耳にするものです。

 

倉庫や工場はたくさんの機械が稼働して熱を発していたり、窓が少ない、壁や屋根が薄いといった構造から、外気の影響を受けて熱が室内にこもりやすいという特徴があります。

古い倉庫や工場なら、空調設備が老朽化していて冷房の効きがイマイチというケースもあるでしょう。

 

しかし、倉庫や工場内が暑いと、生産効率や作業効率が落ちてしまうのはもちろん、暑さによる従業員の体調不良や熱中症などのリスクもあります。

従業員に安全・快適に働いてもらい、業務効率をアップさせるためにも、倉庫や工場での暑さ対策は重要です。

 

日本産業衛生学会は、厚生労働省監修の「産業医の職務Q&A」内で、作業時の室温の許容基準を以下のように推奨しています。

  • 極軽作業:32.5度
  • 軽作業:30.5度
  • 中等重作業:27.5~29.0度
  • 重作業:26.5度

 

上記は許容基準ですが、2018年に株式会社インテージホールディングスが行った調査では、職場の冷房温度については24度台~25度台が快適と答えた人が多いようです。

 

 

倉庫・工場でできる暑さ対策を詳しく紹介!

倉庫や工場で取り組める暑さ対策について、具体的にご紹介していきます。

 

空調、冷房の効率化

空調・冷房機器が故障・老朽化しているなら、修理・新設しておきたいのは前提として、空調による室温のコントロールを効率的に行う以下のような工夫を取り入れましょう。

  • スポット空調で従業員のいる場所をピンポイントで涼しくする
  • ビニールカーテンなどで空間を仕切り、冷房効率を上げる
  • 熱を発生させる機器に給排気フードを設置し、排熱を外へ逃がす
  • シーリングファンや自動空調システムの導入 など

 

断熱対策

夏の暑さが建物内に伝わりにくくする対策も必要です。

倉庫や工場の建築のタイミングなら、断熱材のグレードを上げるという対策が有効です。

 

現在の倉庫や工場で断熱対策を付け加えるなら、屋根、窓、壁に遮熱フィルムや断熱塗装を施す方法があります。

薄いトタン屋根や大きな窓の場合は特に熱が伝わりやすいので、効果的でしょう。

 

服装や便利アイテムの活用

服の内部にファンなどが取り付けられた空調服や、保冷剤が入れられるポケットがついたベストで直接的に冷やしたり、接触冷感機能素材のインナーで体感温度を下げたりすることができます。

夏の制服として支給するのも良いでしょう。

 

従業員への情報提供など、低コストで取り組めることもあります。

気化熱や保冷剤を利用した冷却タオル、ヘルメットインナーなども活用を促すと良いでしょう。

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倉庫・工場での熱中症対策もチェック

熱中症対策には暑さ対策が重要ですが、倉庫・工場の環境や業務内容によっては、涼しい室温を常に保つのが難しいケースもあるでしょう。

 

しかし、暑い中で仕事をしていては、熱中症などのリスクも高まってしまいます。

暑さによる従業員の体調不良や熱中症が発生したとき、企業の安全配慮が足りなかったと判断されると、損害賠償責任を負う可能性もあります。

 

倉庫・工場での熱中症対策として、暑さ対策以外にも以下のようなことを心がけてください。

 

従業員の健康状態を把握

体調が悪いときには、暑さで具合が悪くなる可能性がいつもより高まります。

従業員の健康状態を毎日チェックし、調子が悪い場合は暑い場所での作業を避けたり、休憩を促したりしましょう。

 

こまめな水分補給

ミネラルや塩分を含んだ飲料水サーバーを設置し、自由に飲めるようにしておくと良いでしょう。

忘れずに水分補給ができるように、水分補給の時間やタイミングを決め、飲んだことをチェックシートなどで管理するのもおすすめです。

 

状況に合わせた休憩

特に気温が高い猛暑日や、夏の暑さにまだ体が慣れていない時期などは、いつもよりこまめに休憩をとるなど、作業時間と休憩時間を調整。

休憩場所は涼しい温度を保っておきましょう。

 

厚生労働省による「職場における熱中症予防対策マニュアル」も参照してください。

 

万が一、倉庫や工場で従業員に熱中症を疑うような症状があった場合は、まずは涼しい場所へ避難を。

衣服を脱がせて、脇の下や股関節などに保冷剤をあてて体を冷やします。

自分で水が飲めるなら、水分と塩分をしっかり補給。

 

もし意識がもうろうとしていたり、自分で水分の摂取ができない場合は、早急に救急車を呼び、医療機関へ搬送しましょう。

 

 

倉庫・工場内の暑さ対策で熱中症を防ぐ! 業務効率UPにも効果的

倉庫や工場はたくさんの機械が稼働して熱を発していたり、外気の影響を受けて熱がこもったりするため、室内が暑くなりがちです。

室内が高温だと、業務効率も落ちてしまいますし、なにより従業員の健康にも悪影響。

熱中症の危険もあります。

 

空調の効率化や断熱の工夫を施し、倉庫・工場内の暑さ対策に取り組みましょう。

空調服や保冷剤入りベスト、冷却タオルなども低コストで導入できる暑さ対策です。

 

また、温度管理以外での熱中症対策として、こまめな休憩や水分補給、従業員の健康状態の把握に務めましょう。

企業は、従業員が安全に働けるように環境を整える、安全配慮義務があります。

 

暑さ対策や熱中症対策に取り組むことで、安全・快適に働いてもらうことができれば、業務効率アップにもつながるでしょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

北海道や東北で倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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