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2022.07.27

倉庫の保管効率を上げる方法は?良い倉庫づくりのヒントもご紹介

こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

倉庫の保管効率が高ければ、より多くの商品や荷物、在庫を保管できます。

最大限に保管していると思っていても、意外にスペースをムダにしているものです。

 

そこで今回のコラムでは、倉庫の保管効率を向上させる方法について解説。

倉庫の保管効率に影響を与えている3つの「スペースロス」や、保管効率を上げるために知っておきたいポイントなどをご紹介します。

ここに目次が入ります

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倉庫の保管効率を上げるために解消したい3つのロスとは?

倉庫の保管効率とは面積あたりの保管量のことで、同じスペースでも保管効率が高いほどたくさんの荷物を保管できます。

保管効率は物流管理指標の1つでもあり、倉庫スペースを有効活用できているかどうかを図ることもできます。

 

同じ倉庫でより多くの荷物や商品を保管したい、保管スペースを節約して作業スペースを確保したいなどと考えるなら、保管効率を上げることが必要になります。

 

保管効率を上げるためには、ムダになっているスペース(スペースロス)がないかをまず考えてみましょう。

保管効率の低下につながる3つのロスを解説します。

 

平面ロス

商品や荷物が置かれていない平面が多いことによるスペースロスです。

ムダなく陳列されていないほか、通路幅などを必要以上にとりすぎているケースなども該当します。

 

高さロス

立体的に空間を活用できていないことによるスペースロスです。

棚と天井に大きな空間が空いているケースなどが該当します。

 

保管効率は面積当たりの保管量で考えますから、商品を上に積んで立体的に保管できるほど保管効率が上がるはずです。

 

山欠けロス

保管している商品同士の間に、ムダなすき間があることによるスペースロスです。

保管棚を効率的に配置できていない、商品のサイズや量と棚の大きさが合わずにムダがある、大きさの異なる商品や棚を並べてすき間ができているなどのケースがあります。

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倉庫の保管効率を高める方法は?

倉庫の保管効率を高めるためには、まずは商品や荷物に合った保管棚やラックを選ぶことが重要です。

倉庫でよく使われる代表的なラックには以下のようなものがあります。

 

積層ラック

中二階または積層棚と呼ばれるもので、長い足が付いていて上部は保管スペース、下部は空間となっています。

空間を立体的に活用でき、ムダなく保管することが可能です。

 

高層ラック

巨大な本棚のイメージのラックで、縦の空間を最大限に活用できます。

小さい商品を大量保管するのに向いています。

 

パレットラック(重量ラック)

パレットで商品を保管する際に利用するラックで、商品やフォークリフトなどに合わせて棚の高さを自由に調節できるのが特徴です。

パレットを重ねて保管できるため、空間を有効に使えます。

 

一棚(パレット)あたりの積載荷重が500kgを超えるため、重たい商品も保管可能です。

一棚の積載荷重が300~500kg程度の中量ラック、~200kgの中軽量ラックなどもあります。

 

移動ラック

床に設置したレールの上を移動させることができるラックです。

移動方法は手動、電動、ハンドル式などがあります。

 

 

また、倉庫レイアウトを見直すことも重要です。

同じような形状の商品を近くに配置すれば山欠けロスを削減できますし、出荷の頻度やピッキングのタイミングが似ている商品を近くに配置すれば作業動線が短くなり、それだけ保管スペースを広くとれます。

 

レイアウトは一度決めてしまうと頻繁には変更しづらいため、しっかり検討したうえで設計が必要です。

レイアウト設計のポイントや注意点はこちらのコラムでもご紹介していますのでぜひご覧ください。

物流倉庫のレイアウト設計のポイントは?設計方法や手順ごとの注意点も

 

 

「良い倉庫」をつくるには? 保管効率だけを重視するのはNG

倉庫の段ボール

倉庫では保管のほかにも、入庫・移動・ピッキング・梱包・出荷などさまざまな作業や業務が発生します。

保管効率だけを上げたとしても、倉庫全体の業務効率が上がるとは限りません。

 

極端な例ですが、移動スペースや作業スペースを最小限にすれば保管スペースは広がり、商品の種類を分けずにどんどん密集させて保管すれば保管効率が高まるので、可能な保管量は増えるでしょう。

しかし、それでは商品のピックアップや梱包などの作業に手間がかかったり、移動や入出庫が非効率になったりと、業務効率自体が下がってしまいます。

 

それぞれの作業動線や作業効率も最短になるよう考慮し、レイアウトや動線を考えるのが大切です。

商品が混同せずピックアップしやすいようにあえて保管スペースや通路スペースに余裕を持たせる、作業しやすいように作業スペースを広くとるなどの工夫も必要でしょう。

 

 

倉庫の保管効率をアップ! 作業効率も同時に考えよう

倉庫の保管効率とは、同じスペースにどれだけ商品や荷物を保管できるか、どれだけスペースを有効活用しているかという指標のひとつです。

 

面積当たりの保管量を指しますので、空間を立体的に有効活用して保管していくのが重要なポイント。

保管効率を高めるには、商品や荷物に合ったラックや棚を導入し、空間を無駄なく活用しましょう。

 

また、保管効率だけでなく、移動や作業が効率的にできることも重要です。

作業動線を短縮し、作業効率を上げることも考えながら倉庫レイアウトを考えてみましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

北海道や東北で倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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