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2024.06.18

自動倉庫とは?メリット・デメリットや選び方のポイントを紹介

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

人材不足が大きな課題である倉庫業務で、その課題解決の方法として自動倉庫が注目されています。

 

自動倉庫とは、今まで人が担ってきた倉庫業務をシステムを使って自動化した倉庫のことです。

 

今回のコラムでは、自動倉庫で自動化できる業務や自動倉庫の種類、自動倉庫を導入するメリット・デメリットなどを解説します。

 

倉庫の業務改善策を検討している企業や担当者はぜひ参考にしてみてください。

物流倉庫
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ここに目次が入ります

 

 

自動倉庫とは?種類も紹介

自動倉庫とは、倉庫内での倉庫業務をシステムを使って自動化した倉庫のことです。

管理やピッキング、運搬などの今まで人が行っていた作業を、システムや機械に置き換えて自動化します。

 

英語では「Automated storage and retrieval system(略称:AS/RS)」と表記され、日本語に訳すと「自動化された保管および検索システム」となります。

個々の機械や部分的な機械化ではなく、倉庫全体を自動化することを指しています。

 

物流業界では、EC通販の需要増などにより倉庫業務は増えている一方、人材不足という課題があります。

そのため、作業効率アップやコスト削減といった業務改善策として自動倉庫の導入が注目されています。

 

自動倉庫で自動化される作業

自動倉庫で自動化・システム化される作業は、主に「管理」「ピッキング」「運搬」の3つです。

 

倉庫管理システムと連携し、バーコード読み取りなどで商品の入出庫・在庫をリアルタイムに管理。

ピッキングシステムによって保管や出庫を自動化します。

 

さらに、無人フォークリフトやコンベア、搬送ロボットなどと連携しながら倉庫内で商品を運搬します。

 

自動倉庫の種類

保管方法や機械動作によって分けられる、自動倉庫の主な種類をご紹介します。

 

パレット型・ケース型

パレット単位、またはケース単位で保管、運搬する自動倉庫です。

高層ラックを使って商品を縦に積み上げ、クレーンなどを使って商品を入出庫します。

縦の空間を有効活用するので、保管効率が良いのが特徴です。

 

バケット型・フリーサイズ型

商品をバケットに入れて棚に保管するバケット型は、保管商品の形状が一定でない場合に有効な自動倉庫です。

また、小さな商品にも対応しやすいです。

 

フリーサイズ型は、さらに形状や重量に縛られず、さまざまな商品を保管できる自動倉庫。

保管商品の種類が多い倉庫に向いています。

 

移動棚型

品物を保管している棚自体が移動するタイプの自動倉庫です。

棚が移動して商品を作業者の元へ届けたり、通路を確保したりします。

保管時点では通路スペースを確保する必要がないため、保管効率が良いです。

 

縦型回転式自動棚

棚が縦型に回転して商品を作業者の元に届ける自動倉庫です。

パレット型やケース型と比較して小規模のものが多く、限られたスペースで効率良く保管できます。

一定の高さで商品の出し入れができるので、作業効率が良いです。

 

そのほか、食料品や薬品など冷蔵・冷凍品に対応可能な自動倉庫、重量物や長物、ロール形状に対応可能な自動倉庫など、扱う商品によってさまざまな自動倉庫があります。

 

 

自動倉庫を導入するメリット・デメリット

自動倉庫を導入するメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。

 

導入を検討する際の参考にしてくださいね。

 

メリット①作業効率がアップする

今まで人が行っていた作業をシステムや機械が代わりに行います!

目視で商品を数えなくてもシステムで管理、ピッキングや運搬では人の作業を最小限に抑え、作業効率が大きくアップするでしょう。

人が行う作業を減らすことでヒューマンエラーによるミスの発生も防ぎます。

 

メリット②省スペース化できる

ラックや棚の密集や縦方向を有効活用する保管が可能となり、保管効率がアップします。

スペースを最大限に活用して、限られたスペースでたくさんの商品を保管できます。

 

倉庫のレイアウト設計は、保管効率や作業効率を改善する要素の一つ。

過去のコラムでも解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。

 

物流倉庫のレイアウト設計のポイントは?設計方法や手順ごとの注意点も 

倉庫の保管効率を上げる方法は?良い倉庫づくりのヒントもご紹介

 

メリット③作業の標準化ができる

「担当者しか商品が置いてある場所がわからない」ということをなくし、誰でも同じ作業ができるようになります。

作業を標準化することで、作業品質の均一化や人材育成コストの削減を目指せます。

 

デメリット①コストがかかる

倉庫全体の自動化は、高額な導入コストがかかります。

どの程度の期間で初期コストを回収できるのか、試算・把握しておくことが必要でしょう。

また、管理、保守、運用にはメンテナンス費用や光熱費といったランニングコストもかかります。

 

デメリット②システムトラブルのリスク

システム障害などのトラブルでシステムが止まると、業務も止まってしまう可能性があります。

トラブルへの備えとして、サポート体制やマニュアルを構築しておく必要があるでしょう。

 

 

自動倉庫を建てる際のポイント

自動フォークリフト

自動倉庫はさまざまな種類があり、取り扱う商品や保管方法、倉庫の面積などによって適切な仕様や構成が異なります。

 

自動倉庫を導入、建設する際には、そういった自社倉庫の情報や商品情報に加え、自社にどんな課題やニーズがあり、どうやって解決するのかといった点を踏まえ、自動倉庫の種類や構成を検討する必要があります。

 

また、建設には大きなコストがかかりますから、費用対効果の把握も大切です。

短期的には、導入コストや自動倉庫の操作方法などの研修といった費用がかかります。

 

導入によるメリットや削減コストが長期的にどのくらいになるかを考え、費用対効果の計測をしてみましょう。

 

適切な自動倉庫を建てることができれば、長期的には初期コストよりもメリットやコスト削減が上回るケースがほとんどです。

 

 

自動倉庫とは倉庫業務をシステム化・自動化した倉庫

自動倉庫とは、システムや機械を使って倉庫業務を自動化した倉庫で、主に管理、ピッキング、運搬などの作業が自動化されます。

物流業界での人材不足問題を解決し、効率を向上させる手段の一つとして注目されています。

 

自動倉庫の種類には、パレット型・ケース型、バケット型・フリーサイズ型、移動棚型、縦型回転式自動棚などがあり、それぞれの特性に応じて保管効率や作業効率を高めます。

 

自動倉庫のメリットは、作業効率の向上、省スペース化、作業の標準化など。

ただし、一方で導入コストやシステムトラブルのリスクもあります。

 

導入時には商品の特性や業務に合わせた種類や構成を採用すること、費用対効果を把握することが重要です。

適切な自動倉庫を導入し運用できれば、業務改善に大きなメリットがあるでしょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

 

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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