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2024.08.16
チャタテムシが工場や倉庫に多い理由は?対策も解説!
こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
自宅の畳や古い本などの上で見かけることのあるチャタテムシ。
実は倉庫や工場でも発生しやすく、チャタテムシが大量発生すると品質や信用に影響を与えてしまいます。
今回のコラムでは工場や倉庫に発生するチャタテムシについて、その特徴や害、発生しやすい理由を解説。
工場や倉庫でのチャタテムシ対策もご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。
工場や倉庫に発生するチャタテムシとは?どんなリスクがある?
チャタテムシとは、透明に近い褐色をした体長1.0~1.3mm程度の小さな虫のこと。
たくさん集まって活動すると、茶こしでお茶をたてるときのような音を出すため「チャタテムシ(茶立虫)」という名前がついたそうです。
カビやホコリ、本の糊(のり)などを好み、古本によく発生するため「本シラミ」とも呼ばれます。
チャタテムシは蒸し暑い環境を好み、梅雨時期などに増えやすい虫です。
いくつかの種類がありますが、特に「ヒラタチャタテ」はメスだけで繁殖可能なため、温度や湿度、エサなどの条件が揃うと爆発的に増えてしまう可能性があります。
工場や倉庫でチャタテムシが発生すると、こんな被害につながってしまいます。
製品に混入する
小さなチャタテムシが製品に混入する事故は珍しくありません。
製品に虫が混入すると、品質や安全性が低下して、お客さまからの信頼低下につながってしまいます。
乾麺や小麦粉などの食品類に混入した場合、食べた消費者がアレルギーを起こしてしまうリスクもあります。
ツメダニが発生する
チャタテムシが増えると、チャタテムシをエサとするツメダニが発生する可能性があります。
ツメダニが商品に混入してしまうリスクに加え、ツメダニに刺され肌がかゆくなったり皮膚炎を生じたりするリスクもあります。
チャタテムシが工場や倉庫に発生しやすい理由は?
チャタテムシは、食品工場や医薬品工場、包装資材工場・倉庫などでも発生しやすいです。
倉庫や工場は、チャタテムシのエサとなるダンボールや紙類の糊(のり)、ホコリなどが多く、そしてチャタテムシの好む蒸し暑い環境になりやすいからです。
また、カビもチャタテムシの好むエサの一つ。
チャタテムシとカビが好む温度帯は似ていて、カビが生えやすい環境下ではチャタテムシも増えやすいです。
チャタテムシ単体では小さくて気付きにくく、ダンボールやパレットに付着して工場や倉庫に侵入したり、部屋を移動したりするのが容易な上、移動先が繁殖しやすい環境だとすぐに増えてしまいます。
工場や倉庫で有効なチャタテムシ対策
工場や倉庫で行うべきチャタテムシ対策をご紹介します。
チャタテムシのエサとなるものを取り除く
工場や倉庫でチャタテムシのエサとなるのは、チリやホコリに含まれる虫の死骸やフケ、カビなど。
チャタテムシ対策の基本として、掃除を徹底してチャタテムシのエサとなり得るものを取り除きましょう。
すでにカビが生えてしまっている部分は、殺カビ剤などでカビを取り除いたあと、防カビ剤を施します。
高温多湿の環境はカビが生えやすくなるので、温度・湿度管理もあわせて行うと良いでしょう。
チャタテムシの侵入を防ぐ
外部から持ち込むダンボールやパレットにはエアーを吹き付け、付着しているチャタテムシを吹き飛ばすことで、外部からの工場・倉庫内への持ち込みを防げます。
また、 コンクリートや石膏ボードの割れ目、壁の立ち上がり、壁と巾木の隙間といった、建物内の隙間をコーキングやシールテープなどで埋める方法も一つです。
隙間からのチャタテムシの侵入、部屋間の移動を防ぐことができます。
トラップで捕獲、発生場所の特定
光に誘引されやすい性質を利用したライトトラップや隙間に仕掛けるシールトラップで、チャタテムシを捕獲・駆除します。
発生源や侵入経路の特定にもつながり、対策が立てやすくなります。
工場や倉庫で発生しやすい虫は、このほかにもいます!
こちらのコラムでは、必要な防虫対策についてまとめていますのであわせてご覧ください。
工場や倉庫の天敵・チャタテムシの発生原因と対策を知ろう
チャタテムシは体長1.0~1.3mmほどの小さな虫で、蒸し暑い環境を好み、古本の糊(のり)や虫の死骸、カビなどをエサとして、工場や倉庫でも発生しやすいです。
メスのみで繁殖する種類もあり、エサや温度・湿度などの環境が揃うと、爆発的に繁殖してしまうことがあります。
工場や倉庫でチャタテムシが発生すると、製品に混入して品質や安全性、顧客からの信頼を低下させてしまう可能性があります。
工場や倉庫はチャタテムシのエサとなるダンボールや書類、ホコリなどが多く、また、チャタテムシが好む蒸し暑い環境になりやすいです。
カビもチャタテムシのエサとなるので、湿度が高くカビが生えやすい工場や倉庫ではチャタテムシが増えやすいのです。
工場や倉庫のチャタテムシ対策には、清掃でエサとなり得るものを取り除くほか、エアー吹き付けでチャタテムシを吹き飛ばして施設内に持ち込まない、建物の隙間を埋めて侵入や移動をさせないといった方法があります。
ライトトラップやシールトラップは発生場所や侵入経路の特定にも有効ですよ。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
倉庫や工場についてのご相談にもお答えしますので、倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。