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2021.11.17
システム建築の施工会社の選び方を解説!他工法との違いも知ろう
こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
今回は、在来工法よりコストや工期を抑えつつ、高品質な倉庫を建てられる「システム建築」についてのお話。
まずは「システム建築」と、別の倉庫建築方法「プレハブ倉庫」「テント倉庫」について特徴やメリット・デメリットを比較していきます。
そのあと、システム建築を依頼する施工会社の選び方についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
システム建築とは?他の工法とは何が違う?
倉庫の建築方法は、システム建築のほかに、プレハブ倉庫・テント倉庫があります。
それぞれの違いや在来工法を比較したのが下の表になります。
3つの工法について、特徴やメリット・デメリットをもう少し詳しく見ていきましょう。
システム建築
システム建築とは、設計から施工までの全工程と使用する部材を、コンピュータによってシステム化した工法です。
これによって、在来工法より工期が短く、低コストになります。
※在来工法とシステム建築の比較については「システム建築のメリット・デメリットを解説!在来工法との違いも」もご参考ください。
システム建築はプレハブ倉庫、テント倉庫と比べて、次のようなメリットがあります。
- 寿命が長い
- 耐久性・耐火性・遮音性に優れる
- 設計の自由度が高い
システム建築で使用する部材は強度の高いものを使用するため、プレハブ倉庫やテント倉庫よりも建物の寿命が長いという特徴があります。
耐久性や耐火性も高くなるため、地震や火災などの災害に強い建築物を作れます。
さらに、設計の自由度が高いことも、他の2つと大きく違う点です。
システム建築ではコンピュータ上で設計を行うため、部材の規格や建物の広さなどを自由に、かつスピーディーに設定できます。
ただし、外観のデザインについては、規格化された部材を使うため、個性を出すのは難しいでしょう。
また、建築コストについても、プレハブ倉庫やテント倉庫よりは高くなります。
ですが、高品質で要望に合わせた建築が可能なシステム建築は、特に工場や倉庫の建設に向いています。
その他にも事務所や店舗、レジャー施設などの建設にも対応可能ですので、要望を叶えつつコストも少し抑えたい方、高品質で頑丈な建物を建てたい方にオススメです。
戦略倉庫でも、お客様のご状況に応じてシステム建築をご提案することがあります。
戦略倉庫のシステム建築は、最大60mの「無柱空間」、中間柱有で最大120mの「大空間」の実現が可能。
敷地を最大限活かして、大きな機械の設置や商品の大量保管もできます。
倉庫や工場の建築を検討している方は、ぜひお問い合わせください!
プレハブ倉庫
プレハブ倉庫とは、事前に工場で製造した柱や梁、壁などの部材を工事現場で組み立てる工法です。
部材は既製品を使うため、短工期・低コストとなりますが、自由度は低くなるというデメリットがあります。
他の工法と比較した際のメリットとしては、部材の規格化により大量生産が可能で、組み立て方も変わらないため「移設や増設をしやすいこと」が挙げられます。
一方で、デメリットが4つあります。
- 防火対策には追加でコストがかかる
- 鉄骨がさびると耐久性が低くなる
- 遮音性が低い
- 6mごとに柱が必要
実はプレハブ倉庫は木造建築物と見なされるため、倉庫が「敷地境界線(隣地や道路との境界線)の3m以内にある、または6m以内に他の建物がある」場合は、防火対策をしなければなりません。
その場合、追加で費用がかかります。
耐久性についても、部材である鉄骨がさびると一気に低下してしまう点に注意が必要です。
また、鉄骨は音が響きやすいため、遮音性も低くなります。
6mごとに柱の設置が求められるため、使用できる空間には制限が出てきます。
ですが、倉庫・工場・事務所・店舗など、使用方法は多岐に渡るため、途中で用途を変えやすく、事業計画に柔軟性を持たせたい方にはオススメです。
テント倉庫
テント倉庫は、鉄骨フレームにテントシートを張り、ビニールロープで固定する工法です。
メリットとしては、次の4つが挙げられます。
- 工期が最も短い
- 建築コストが最も安い
- ランニングコストを抑えられる
- 地盤が不安定でも建設可能
使用する部材が軽いこと、工期が短いことから、建築にかかるコストを最も抑えられます。
また、テントは日光を通すため、昼間の照明代をカットでき、ランニングコストを抑えられるというメリットもあります。
建物の重さが軽いことから、地盤が不安定な場所にも建てられます。
もちろん、土地改良が必要なケースもありますが、比較的土地改良なしで建設可能なことも多いです。
しかし、部材にテントシートを利用すると、次の4つのデメリットが生じます。
- 寿命が最も短い
- 定期的にテントの張り替えが必要
- 耐久性・耐火性・遮音性が低い
- 設計・デザインの自由度が最も低い
テントシートは紫外線で経年劣化するため、約10~15年を目安に張り替えなければなりません。
建築費用やランニングコストを抑えられても、シートの交換代がかさむ可能性があります。
また、シートの耐久性が低く、結果として建物全体の寿命が短くなります。
耐火性や遮音性についても同様です。
そのため美術品や引火性の液体を保管するのに、テント倉庫は使用できません。
結論としては「とにかく早く倉庫を建てたい」「建築費やランニングコストを徹底的に節約したい」方にはオススメの工法と言えます。
ただ、保管予定の物品がテント倉庫でも保管可能かという点は、事前にしっかり確認しておきましょう。
システム建築を依頼する際の施工会社の選び方は?ポイントをチェック
倉庫の種類を検討し「システム建築で建てたい!」と決まったら、システム建築を依頼する施工会社を選ぶ必要があります。
どのように施工会社を選べば良いか、選び方のポイントを解説します。
依頼前にしておきたいのが、建築物のイメージをできる限り具体化させておくことです。
用途、動線、必要な設備、建設地の環境や地盤条件、建築費、ランニングコストなど、完成後のイメージを膨らませ、施工会社に伝える要望を明確にしておきましょう。
要望をはっきりさせることで、その分野の建築を得意とする施工会社を選ぶことができ、コストに見合った結果を得られます。
要望を明確にしたら、次の2つのポイントに注意して施工会社を選びます。
- 実績
- 施工の流れ
まず注目すべきなのが「実績の多さ」です。
実績の多い施工会社は技術力が高く、施工に関するノウハウも豊富です。
実績件数の他にも建築関連の大会やコンテストの受賞歴、業歴の長さなどに注目してみると良いでしょう。
ちなみに業歴は、建設業の許可番号が若いほど長いことを示しますので、参考にしてください。
また、「施工の流れ」も確認しましょう。
「全ての工程を自社だけで行っているか」という点も確認したいポイントです。
途中の工程を外部委託している場合、仲介手数料や委託会社とのトラブルが発生したり、品質が保たれなかったりする場合もあります。
契約前に確認しておけると安心です。
要望の明確化と2つのポイントを意識して、自分に合った施工会社を選んでください!
倉庫の工法は3つ!システム建築なら施工会社の選び方を意識して
システム建築は、設計から施工までの工程と使用する部材をシステム化した工法で、システム建築以外の工法には、プレハブ倉庫、テント倉庫があります。
システム建築は他の2つに比べてコストはかかりますが、高品質でニーズに合った建築が可能です。
プレハブ倉庫は空間利用に制限があるものの、様々な用途に柔軟に対応可能、テント倉庫は短寿命ですが、建築費やランニングコストを抑えることができるのがメリットです。
3つの工法からシステム建築を選んだ際に、自分に合った施工会社を見つけるためには、要望を具体化しておくと良いでしょう。
また、依頼する施工会社について「実績」「施工の流れ」の2つの情報をチェックしてみてください。
戦略倉庫でも、システム建築を取り扱っております。
システム建築のみならず、倉庫なら約1,000通りのシミュレーションからご提案が可能です!
今まで北海道、宮城、山形、福島で倉庫や工場をメインに、オフィス、スポーツ施設の施工も手がけてきました。
もちろん設計から施工までワンストップでシステム管理しています。
北海道・東北エリアで倉庫・工場の建築をご要望の方はぜひお問い合わせください!