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2024.02.05
冷蔵倉庫の温度はどのくらい?冷凍・常温・低温(定温)倉庫との違いも
こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
営業倉庫は、温度管理の有無やその温度帯によって、いくつかの種類に分類されます。
今回のコラムは、その中でも「冷蔵倉庫」についてのお話です。
冷蔵倉庫の定義や温度帯、保管に適する商品を解説し、冷凍倉庫や常温倉庫、低温(定温)倉庫との違いについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
冷蔵倉庫とは?温度はどのくらい?
営業倉庫の一つである冷蔵倉庫は、10℃以下で温度管理がされている倉庫のことです。
生鮮食品や冷凍食品、医薬品などの保管に適しており、それぞれの商品に合った温度で保管します。
倉庫業法施行規則等運用方針の区分では、さらに以下のように分類されています。
階級 | 保管温度 |
C3級 | ‐2℃超~10℃以下 |
C2級 | -10℃超~‐2℃以下 |
C1級 | -20℃超~-10以下 |
F1級 | -30℃超~-20℃以下 |
F2級 | ‐40℃超~-30℃以下 |
F3級 | -50度超~-40℃以下 |
F4級 | -50℃以下 |
※参考:倉庫業法施行規則等運用方針より
倉庫業法では10℃以下で温度管理をする倉庫をすべて冷蔵倉庫といいますが、上記の表でいうクーラー級(C3級~C1級/-20℃超~10℃)を冷蔵倉庫、フリーズ級(F1~F3級/-20℃以下)冷蔵倉庫と、区別して呼ぶことも多いです。
-18℃~10℃程度で管理する倉庫を冷蔵倉庫とする管理区分も一般的で、どちらの区分もよく使われています。
C3級は米や穀類、C2級は乳製品や精肉、マーガリン、C1級は生鮮魚介やパン生地、精肉などの保管に適しています。
また、F1級は魚介類や畜肉、F2級は冷凍食品やアイスクリーム、F3~4級は大型高級魚の保管に適しているほか、医薬品や化学製品なども保管されるケースがあります。
営業倉庫は、倉庫業法で設備基準が定められていて、もちろん冷蔵倉庫にも満たすべき基準があります。
こちらのコラムでは冷蔵倉庫の施設設備基準を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
冷蔵倉庫以外にはどのような温度の倉庫がある?
倉庫業法での温度による分類では、冷蔵倉庫のほか「常温倉庫」と「低温(定温)倉庫」があります。
常温倉庫とは、温度管理をしない倉庫のことです。
外気の影響を受けて冬は寒く、夏は暑くなる可能性があり、原料や化学品、塩、家具、ダンボール、建築資材など温度変化の影響を受けない商品の保管に適しています。
ちなみに日本工業規格(JIS)では、常温について5~35℃の温度範囲と定義しています。
一方、低温倉庫は、温度管理を行う倉庫のうち、冷蔵倉庫を除いたものが該当します。
つまり、10℃以上で温度管理がされている倉庫のことで、一般的には10~20℃程度で管理されているものが多いです。
温度管理で温度を一定に保っていることから、「定温倉庫」とも呼ばれています。
野菜、種子・花苗、ワイン・日本酒、医薬品、精密機器など、極端な低温や高温に弱い商品や温度変化による結露を防ぎたい商品などの保管に適しています。
また、物流業の中では、商品の配送・保管時にはまた別の温度区分で温度管理を行っているケースもあります。
物流業務で用いられる温度区分は、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯です。
運送会社へ商品輸送を依頼する際、常温、冷蔵、冷凍を指定したことがある人も多いでしょう。
一般的に、常温(ドライ)が10~15℃、冷蔵(チルド)が-5~5℃、冷凍(フローズン)が-15℃以下で管理されます。
ただし、この温度帯は厳密に決められているわけではないので、会社によって温度が若干異なる場合もあります。
保管温度による倉庫の区分についてはこちらのコラムでも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
冷蔵倉庫とは10℃以下で温度管理している倉庫のこと
倉庫業法では、10℃以下で温度管理をしている倉庫のことを冷蔵倉庫と定義しています。
さらに、保管温度ごとにC3級からF4級までの区分がされ、-20℃超~10℃で管理するクーラー級の倉庫を冷蔵倉庫、-20℃以下で管理するフリーズ級の倉庫を冷蔵倉庫と区別して呼ぶこともあります。
なお、一般的な温度管理区分で-18~10℃を冷蔵倉庫と呼ぶこともあります。
倉庫業法ではそのほかの温度管理区分として、温度管理をしない常温倉庫、10℃以上で温度管理をしている低温(定温)倉庫があります。
また、物流の現場では常温(10~15℃)・冷蔵(-5~5℃)・冷凍(-15℃以下)という3つの温度帯もよく使われています。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
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