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2022.03.11

工場・倉庫建設の流れとスケジュールを詳しく解説!必要な事前準備も

こんにちは!北海道〜東北の工場・倉庫の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

工場・倉庫の建設は、トータルで1年以上の期間がかかるプロジェクト。

どんな準備をしたり、どんな流れで進むのか、ある程度は把握しておきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、建設の流れやスケジュールについてご紹介したいと思います。

 

工場・倉庫の建設工事に必要な事前準備や実際の流れ、具体的に実施する工事内容まで、お伝えします。

ここに目次が入ります

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工場・倉庫建設の着工までの流れやスケジュール

工事・倉庫の建設について、お問い合わせから着工までの流れやかかる期間の目安をご紹介します。

大まかには以下のような流れで進めていきます。

 

  1. お問い合わせ
  2. 技術営業による計画聞き取り
  3. 用地の確認
  4. 建物規模、プラン計画
  5. 基本計画・基本設計、見積り
  6. 設計契約
  7. 地盤調査
  8. 実施設計
  9. 本見積り
  10. 工事契約
  11. 工事着工
  12. 完成・引き渡し

 

期間は目安のため案件によって異なりますが、戦略倉庫では④〜⑤で2~3カ月程度、⑥〜⑨で3~4カ月程度、⑩〜⑫で4~5カ月程度です。

土地が決まっているなら、計画から完成・引き渡し(④〜⑫)まで、おおむね1年程度です。

 

大まかな流れは上の通りですが、基本計画や基本設計、実施設計の部分はあまりイメージが湧かない方も多いかもしれません。

また、上のスケジュールと並行して準備を進めていく必要のある申請や近隣住民への説明などについても、少し詳しくお話します。

 

基本計画・基本設計・実施設計

計画や設計は目的に応じた工場・倉庫を予算内・工期内で建てるために、とても重要です。

工場・倉庫建設の計画・設計では、大きく「基本計画」「基本設計」「実施設計」を作成することになります。

  • 基本計画:間取り・ゾーニング、動線、配置など大まかなイメージを定めた計画
  • 基本設計:基本計画を基に、建物構造や衛生・換気設備、具体的な間取り、外観デザインなどを記した簡易的な設計
  • 実施設計:各部の詳細を定めた設計。配置図や断面図、立面図などが含まれ、これを基に最終的な見積もり・工事内容が決まる

 

計画・設計のポイントについては「工場建設の成功ポイントは?設計から工場建築までをチェック!」でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

行政への届け出や法律に基づく申請

工場・倉庫を建設する際には、法律に基づいた各種申請や届け出が必要です。

中でも覚えておきたいのは、以下の2点。

 

■工場設置認可申請

環境保護や公害防止に代わる条例に基づいて設置許可を受ける申請

 

■建築確認申請

建築基準法に適合するか確認を受ける申請

 

申請書とあわせて、建設する工場・倉庫の詳細や工事の内容、工程、設計図、事業者の情報などを自治体へ提出し、認可を受けます。

 

工場設置認可申請は工事着工の60日前まで、建築確認申請は2カ月〜4カ月ほど審査に時間がかかるため、着工日から逆算して申請を済ませる必要があります。

上でご紹介した流れの⑧〜⑪の間に進めることになります。

 

事前にこれらの申請手続きを済ませ、認可・許可を受けなくては工事を始めることはできません。

※詳しくは各自治体にお問い合わせください

 

近隣住民への説明

どんな工場・倉庫を建てるために、どんな工事をいつまで行うのかなど、近隣住民へ説明し、理解を得ておく必要があります。

土地の確保や、工事による騒音・振動などで近隣住民とトラブルなどが起こらないように配慮しましょう。

近隣住民への説明は、上でご紹介した流れの「③用地の確認」の段階で行います。

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工場・倉庫建設で知っておきたい法律

工場・倉庫建設に関わる次の法律についても、知っておきましょう。

 

都市計画法

理想のまちづくりを計画的に行えるよう、開発・整備などのルールを定めたもの。

工場・倉庫の建設は、都市計画法を基に指定された「都市計画区域」内の土地と決められています。

 

都市計画区域は用途によってさらに細かく13のエリア(用途地域)に分けられ、エリアごとに建てられる建物の種類も制限されています。

大規模な工場を建てられるのは「工業地地域」「準工業地域」「工業専用地域」の3カ所です。

 

用途地域については、下記のコラムもあわせてご参考ください。

倉庫や工場に適している用途地域とは?その定義をチェック

 

建築基準法

建築物の構造や設備、用途などの最低基準を定めたもの。

敷地や建物の衛生や安全を保ち、地震や火事などの災害から命と財産を守るための基準です。

計画段階で建築確認にて審査を受け、完成後も最終検査を行なって確認します。

 

工場立地法

一定規模の工場に対し、敷地に対する清算面積、緑地、環境施設の面積率などを定めています。

工場が周辺環境へ悪影響を及ぼさないようにするための基準です。

 

 

 工場・倉庫建設の工事の流れも確認!

工場・倉庫建設の着工から引き渡しまでの流れを簡単にご紹介します。

 

①基礎工事

建物を支える土台となる、基礎をつくります。

 

②柱・壁・床工事

鉄筋を組み立てて腰壁のコンクリートを打設します。

さらに、鉄骨をクレーンで吊り上げて、腰壁の上に組み立てていきます。

 

③屋根・外壁工事

鉄骨が組みあがったら、屋根、外壁を貼っていきます。

 

④左官工事、タイル工事、土間工事

セメントなどを使って天井や床、壁を塗る左官工事、玄関や外壁にタイルを貼るタイル工事、土間コンクリートを打つ土間工事などを行います。

 

⑤設備工事

電気、ガス、水道などの配線・配管を行い、必要な設備を設置します。

 

⑥内装・外装の仕上げ

内装・外装の仕上げ、舗装、雨水排水設備の設置などを行います。

 

⑦検査を経て引き渡し

建物が完成したら、社内検査、消防検査、完了検査、お客様による検査を受け、引き渡しとなります。

 

工場・倉庫の建築工法はさまざまあり、工法の種類によって流れや工期も異なります。

工法によっては建築コストを抑えられる場合もあるため、検討しておきましょう。

 

システム建築の倉庫の工期は?在来工法との違いや施工事例もチェック」では、短工期・低コストで高品質な倉庫を建てられるシステム建築について説明しています。

戦略倉庫による施工事例もご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

工場・倉庫建設工事の流れとポイントを知ろう

工場・倉庫の建設では、計画や設計、申請、住民説明などの事前準備を行ったうえで工事へ進みます。

 

目的に応じた適切な工場を予算内・工期内で建てるためにも、準備は大切。

都市計画法、建築基準法、工場立地法といった法律のチェックや、法律や条例に基づいた申請も必要です。

 

打ち合わせから着工、完成・引き渡しまでは、土地が決まっている前提でも1年程度はかかります。

 

工場・倉庫の種類や建築工法によっても流れや工期は変わります。

工法によっては建築コストを抑えられる場合もあるため、検討しておきましょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な工場や倉庫を短納期で建築可能です。

北海道や東北で工場・倉庫の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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