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2021.11.08
自社倉庫のメリット・デメリットは?委託倉庫との違いも確認!
こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
「取り扱い商品が増えて保管場所が足りなくなった」「事業拡大のために新しい配送拠点が欲しい」などの理由で、新たに倉庫を建てようと考えている事業者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ中には、この機会に委託倉庫を利用しようか迷っている方もいるでしょう。
そこで今回は、自社倉庫と委託倉庫の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます!
そもそも「自社倉庫」と「委託倉庫」って何?
生産した商品をお客様の元へ届ける方法には、自社倉庫と委託倉庫を利用する2つの方法があります。
自社倉庫(自社物流)は、自社で建設した工場で商品の生産から保管・管理、受注・決済、梱包、配送まで、全て自社のスタッフが行う方法です。
そのため、商品の保管スペースや配送拠点など、さまざまな自社倉庫が必要となってきます。
一方で、生産した商品を専門業者へ引き渡し、倉庫への入出庫や在庫管理、発送業務などをすべて外部委託するのが、委託倉庫です。
委託倉庫は「物流倉庫」や「物流アウトソーシング」とも呼ばれます。
委託倉庫では、スペース確保のために倉庫を借りるだけでなく、物流業務全般を専門の業者に任せます。
業者によって提供するサービスは異なりますが、多くの場合は値段ごとにサービスが決まっている定額制か、委託したい業務を選んでいくカスタマイズ制です。
自社倉庫を使って生産から発送までを一貫して行う方法、委託倉庫を利用して物流業務を外部へ委託する方法のどちらにも、一長一短があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自社倉庫を持つメリット・デメリットとは?
まずは自社倉庫を持つメリットとデメリットについて説明します。
自社倉庫のメリット
自社倉庫を持つメリットとしては、次の6つがあります。
- 長期的に見ると委託倉庫よりコストがかからない
- 土地や建物を不動産担保にできる
- 顧客の信用を得られる
- トラブルへすぐに対処できる
- 顧客のニーズを直接把握できる
- 独自の物流システムを構築できる
まず、金銭面における自社倉庫のメリットとして挙げられるのが、委託倉庫を利用するよりコストを抑えられること、不動産担保にできることの2点です。
もちろん初期費用はそれなりに必要ですが、サービス代を支払い続ける方が長期的にはコストがかかります。
また、倉庫を不動産担保にできれば、事業拡大のための資金を金融機関から融資してもらいやすくなるでしょう。
さらに、顧客の満足度を高められることや、独自の物流システムを構築できることなど、金銭面以外のメリットもあります。
自社倉庫を持っているだけでも、取引先の企業やお客様に安心感を与えられます。
それだけでなく、自社物流では業者を介さない分、トラブル発生時にスピーディーな対応が可能です。
また、顧客と直接やり取りできるため、外部委託の場合よりニーズを把握しやすくなります。
結果として、顧客の満足度を高めることにつながるのです。
また、委託倉庫を利用する際は、どうしても委託先が提供するサービスに合わせなければなりません。
しかし自社倉庫にはそういった制約が一切なく、倉庫の設備や運営方法に対する自由度は高くなります。
他社よりもスピードや正確さを意識した物流システムの構築も可能です。
つまり自社倉庫を新たに持つということは、顧客満足度の向上や独自の物流システム構築につながるため、他社と差別化できるチャンスと言えます。
自社倉庫のデメリット
一方で自社倉庫のデメリットは4つあります。
- 初期費用が大きい
- 物流業務を担う人材が必要
- 閑散期にも一定のコストがかかる
- 災害時の移転が難しい
先ほど述べた通り、自社倉庫の運用までにはかなりの資金を投入しなくてはなりません。
倉庫の建築だけでなく、棚や運搬車両といった倉庫内の設備もそろえる必要があるからです。
さらに倉庫管理に人員を回したり、物流業務にあたる人材を新たに育成したりすることも求められるため、人件費も必要です。
人件費を含め、光熱費やメンテナンス費などのシステム維持費は、委託倉庫の場合、売り上げや物流量によって変動費にできる可能性があります。
しかし、自社物流の場合は閑散期でも一定です。
また、災害時には移転したい際でも、自社倉庫の移転には時間や手間がかかるという点も考慮しておいた方が良いでしょう。
委託倉庫を利用するメリット・デメリットとは?
続いて、委託倉庫を利用するメリットとデメリットについて紹介していきます。
委託倉庫のメリット
委託倉庫のメリットは以下の3つです。
- コア業務に時間や人員を割ける
- 物流システム維持費を節約できる
- はじめから一定水準の物流を導入できる
コア業務とは商品開発や営業活動といった、利益に直結する業務を言います。
物流は時間や会社の人員をそれなりに必要としますが、コア業務を支える裏方の業務です。
その物流業務を外部に委託することで、時間や人材をコア業務に集中させることができます。
また、時間や人材だけではなく、資金も物流以外の部門に回せるというメリットも。
物流システムにかかる費用は専門業者へ支払うサービス代のみだからです。
ただし、長期的には自社倉庫の方がコストを抑えられます。
その他のメリットとしては、すぐに一定水準以上の物流を実現できることがあります。
一から物流システムを構築する手間が省ける上、委託先の優れた物流システムを導入できます。
委託倉庫のデメリット
委託倉庫のデメリットとしては次の5つが挙げられます。
- 情報漏えいのリスクがある
- 望み通りのサービスを受けると自社倉庫よりコストがかかる
- トラブルへの対応が遅れる
- 顧客のニーズを把握しにくい
- 物流ノウハウを養えず、将来内製化するのが難しくなる
委託倉庫の利用で注意したいのが、顧客情報や企業機密といった情報の漏えいリスクです。
委託先も十分気をつけていることがほとんどですが、外部に委託している以上、情報漏えいの危険性は常につきまといます。
金銭面についても、複数のサービスを選んだり、高品質なサービスを受けたりすれば、その分高くなるでしょう。
サービス内容に「返品」や「顧客対応」が含まれれば、顧客との間に業者をはさむため、トラブルや顧客ニーズの把握に時間を要してしまうこともあります。
また、コア業務へ集中するということは、物流に関するノウハウを養うチャンスを逃しているとも言えます。
「時間や人員に余裕ができた際に自社物流に切り替えよう」と考えていても、ノウハウがなければ、一から物流のシステムを構築しなければなりません。
手間や費用など大きな負担がかかるため、一度外部に委託してしまうと内製化にはかなりの時間がかかると予想されます。
自社倉庫のメリットは様々!自社倉庫を持って他社と差別化を
自社倉庫を持つと、商品生産からお客様の元へ商品を届けるまでの流れを全てコントロールできます。
さらに、独自の物流システムによって、お客様の要望へ柔軟に対応することが可能です。
ただし、初期費用が高い、災害時の移転がすぐにできないといったデメリットがある点には注意しましょう。
一方、委託倉庫を利用すると、すぐに効率的な物流を導入し、重要度の高い業務に時間や人員を割くことができます。
その代わり、顧客情報・企業機密が漏れるリスクや、顧客対応への遅れが生じることも。
長期的に見てコストがかかるのもデメリットです。
自社倉庫を持ち、自社で一貫した物流業務を行うことは、物流のノウハウを培うチャンスにつながります。
顧客のニーズを正確に捉え、高品質な物流システムを構築できれば、他社との差別化につながるでしょう。
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