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2022.01.28
物流倉庫のレイアウト設計のポイントは?設計方法や手順ごとの注意点も
こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
使いやすい物流倉庫にするなら、レイアウト設計が重要です。
今回のコラムではレイアウト設計の方法や設計時のポイントをご紹介します。
レイアウト次第で、保管や作業の効率がぐっとアップする可能性もあります!
ポイントを押さえて使いやすい倉庫を設計しましょう。
物流倉庫はレイアウト設計が重要!基本の設計方法とポイントは?
たくさんの荷物を保管し出し入れする物流倉庫は、使いやすいレイアウトに設計することが大切。
なぜなら、倉庫のレイアウトによって保管効率や作業効率が大きく左右されるからです。
保管場所を効率的に配置できれば、よりたくさんの商品を保管できますし、スムーズに作業・搬出入ができれば1日にできる作業量もアップします。
同じ商品量なら少ないスペースに保管でき、同じ作業量なら短い時間で完了できるのでコスト削減にもつながります。
また、一度レイアウトを決定して倉庫を運用し始めてから「使いにくいかも…」と感じたとしても、頻繁にレイアウトを変更するのは大きな手間と時間がかかります。
そのため、最初に適切なレイアウト設計をすることが大切なのです。
物流倉庫のレイアウト設計の基本と保管効率
レイアウト設計は、まず倉庫全体のレイアウトを決め、それからそれぞれの在庫品の保管場所を決めるのが基本です。
次で少し詳しくお話ししますが、そのためには作業工程を整理し、必要な保管場所・作業場所とそのスペース、そして効率的な動線を考えましょう。
スムーズに移動・保管・作業ができる動線やスペースを確保する必要があります。
また、倉庫のレイアウト設計では「保管効率」もポイント。
保管効率とは在庫保管に使われているスペースの割合のことです。
計算式は以下のようになります。
■保管効率=保管物の容積÷保管エリアの容積
保管効率の数値が高いほど、少ない容積で多くの在庫を保管できるということになります。
高い保管効率を実現するには、在庫の保管場所の適切な配置、倉庫や在庫に適した什器の採用を検討しましょう。
積込ラック、高層ラック、移動ラックなどを使って、立体的な配置を採用することで保管効率を高めることができます。
物流倉庫のレイアウト設計で手順ごとの注意点もチェック
倉庫のレイアウト設計では、①作業工程の整理・必要スペースの算出、②動線の確保 ③保管場所・作業場所とそのスペースを決める という3つの手順があります。
それぞれのポイントや注意点をご紹介します。
①作業工程の整理・必要スペースの算出
倉庫の作業工程はほぼ決まっているため、まずは流れを整理します。
おおむね以下のような流れになることが多いでしょう。
入荷→検品→入庫→保管→出庫→梱包→出荷
自社の倉庫でどのような工程が必要なのかをしっかり洗い出したら、それぞれの工程でどのくらいのスペースが必要か計算しましょう。
フォークリフトなどを使用する場合は、それを考慮した通路幅を検討し、必要スペースとして含む必要があります。
②動線の確保
工程と次の工程との移動距離が長いと、作業効率が落ちてしまいます。
流れるように作業が進められるようなレイアウトが理想です。
作業動線は一筆書きになるI字型動線、またはU字型動線を採用すると効率的になります。
I字型動線
入荷から出荷までの作業スペースを順番にまっすぐ並べるレイアウトです。
建物の端と端にそれぞれ入荷・出荷用の扉がある倉庫に向いています。
ただし、作業場所や通路が狭い倉庫で複数の作業をすると、作業員同士がジャマになる可能性があります。
U字型動線
入荷と出荷の場所を同じにする、U字を書くようなレイアウトです。
作業場所や通路が狭い倉庫でも作業効率を確保できるのがメリットです。
③保管場所・作業場所
各在庫の保管場所、作業場所を決めるときには、在庫の出庫頻度ごとにグループに分けて考えます。
【1】出荷頻度が高い在庫
出入口付近などもっとも取り出しやすい場所に保管。
作業効率を優先して配置を決める。
【2】出庫頻度が低い在庫
保管効率を優先した場所へ保管。
U字型動線の場合は一番奥の配置となる。
【3】出荷頻度が平均的な在庫
【1】と【2】の中間で、作業効率と保管効率のバランスを考えて決定。
物流倉庫のレイアウト設計のポイントを押さえて効率の良い倉庫を
倉庫のレイアウトによって、保管・作業の効率が左右されます。
作業効率の向上はコストカットにもつながりますし、一度レイアウトを決めてしまうと頻繁に変更がしづらいため、レイアウト設計はとても重要!
基本の設計方法は、まずは全体のレイアウトを決めてから、こまかな配置や動線を決めていきます。
レイアウトの設計のためには、作業工程を整理し、出庫頻度の多い在庫ごとにグループ分けして配置場所や作業場所を決めましょう。
流れるようにスムーズに作業を進めるための動線も重要です。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
北海道や東北で倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。