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2024.02.15

倉庫や工場に設置するエレベーター・リフトの種類は?費用や選び方も

こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

エレベーターやリフトは、商品や荷物を上下階に運ぶのに欠かせないもの。

倉庫や工場に設置するエレベーターやリフトは、使用方法を踏まえた種類を選ばないと法律違反になってしまう可能性があるので、注意が必要です。

 

そこで今回のコラムでは、倉庫や工場に設置するエレベーター・リフトの種類を解説。

それぞれの特徴や費用、選び方などをご紹介します。

 

倉庫や工場にエレベーターやリフトを設置する際の注意点もお伝えしますので、ぜひ知っておいてくださいね。

エレベーター

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ここに目次が入ります

 

 

倉庫や工場に設置するエレベーター・リフトの種類は?

倉庫や工場に設置するエレベータ・リフトの種類は、「人が乗れるかどうか」「カゴの床面積や高さ」などによって分けられます。

 

人が乗れるものは人荷用(荷物用)で、人が乗れないものは貨物用です。

 

また、カゴ面積が1㎡以下、設備の高さが1.2m以下のどちらか、または両方に該当するかどうかで、エレベーターまたはリフトに分類されます。

 

主な種類とその特徴を紹介します。

 

人荷用(荷物用)エレベーター

荷物と、それを運ぶ人も一緒に乗れるエレベーターです。

荷物を載せた台車やフォークリフトごと乗り込めるので、一度にたくさん運べるのがメリットです。

 

ただし、設備が大きいため、設置には大きなスペースが必要になります。

リフトよりも設置費用が高く、納期も長い傾向があります。

 

貨物用エレベーター

人は乗れない貨物専用のエレベーターです。

人が乗れるサイズがあったとしても、乗ってはいけません。

 

人荷用エレベーターと同じく、リフトよりも大きなスペースが必要で、比較的設置費用が高く、納期も長めです。

 

ただし、人荷用エレベーターと比較すると、積載・カゴサイズが大きいエレベーターを低コストで設置できます。

 

貨物用リフト

人は乗れない荷物専用の昇降機です。

カゴの床面積1㎡以下、または高さ1.2m以下の昇降機はリフトと定義されます。

 

エレベーターよりもコンパクトで、比較的、短納期、低価格で設置が可能です。

 

大きな台車やパレットごと荷物を運ぶ大型荷物用リフト、ダンボールや小さな台車などで荷物を運ぶ小型荷物用リフトがあります。

 

小型物専用昇降機(ダムウェーター)

カゴの床面積1㎡以下、かつ高さ1.2mを満たすような小型のリフトです。

 

小さなものを運ぶためのリフトで、コンパクトなぶん比較的安価、短納期で設置できます。

飲食店やホテル、病院、オフィスなどでもよく採用されています。

 

 

倉庫や工場にエレベーター・リフトを設置する際の費用

エレベーター

倉庫や工場にエレベーターやリフトを設置するには、本体価格や工事費以外にも費用がかかります。

 

設置や運用にかかる費用の内容と、目安金額をご紹介します。

 

本体価格・工事費用

エレベーター・リフトが大型であるほど、高額になります。

例えば、人荷用エレベーターなら本体価格・工事費用合わせて900万円~1,200万円程度、貨物用リフトなら120万円~400万円程度です。

 

申請費用

エレベーターを設置する際には、建築基準用や労働安全衛生法などに基づいた申請や届出が必要です。

書類作成費用を含む申請費用は30万円程度が目安となります。

 

検査費用

法律で義務付けられている保守検査などを行う費用です。

年に1回1万円~3万円程度です。

エレベーターやリフトの種類によって、検査の有無や種類、価格が異なります。

 

ランニングコスト

エレベーター・リフトを動かす電気代、定期的なメンテナンス費用、油圧式エレベーター・リフトでは数年に一度のオイル交換費用などがかかります。

 

また、エレベーターやリフトを設置したことで建物の価値が上がったと判断されると、固定資産税が値上がりする可能性があります。

 

なお、倉庫や工場の設備の設置費用は、会計上、減価償却費として複数年にまたがって費用計上します。

 

建物付帯設備の減価償却については、「建物付帯設備の耐用年数は?減価償却の方法とメリットもご紹介」のコラムで詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

 

 

倉庫や工場に設置するエレベーター・リフトの選び方

倉庫や工場に設置するリフトの選び方は「人が乗るかどうか」「運ぶ荷物の大きさ・重さ」が基準となります。

 

人が乗る場合は人荷用(荷物用)、乗らない場合は貨物専用を選択。

その上で、運ぶ荷物のサイズによってエレベーターかリフトか、そして具体的なサイズを決めましょう。

 

エレベーターやリフトのサイズが大きくなるほど、設置費用は高額になります。

 

ムダなコストをかけないためには、現状の用途に合った種類・内容のエレベーターやリフトを選ぶのがおすすめです。

 

ただし今後、事業拡大などで運ぶ荷物のサイズや重さが変わる可能性があるか? という点も、加味して考えてみてくださいね。

 

 

倉庫や工場にエレベーター・リフトを設置する際の注意点

倉庫や工場に設置するエレベーターは、建築基準法や労働安全衛生法による規定を満たしている必要があります。

 

種類やサイズによって、必要な申請、届出を行い、設置基準を満たし、安全性に問題のない設計でなくてはいけません。

 

貨物用エレベーターや貨物用リフトに、人が乗るのも法律違反です!

 

倉庫や工場のエレベーターやリフトは、国土交通省の「昇降機の維持及び運行の管理に関する指針」にて、用途ごとに適切な使用方法の掲示を行うことなどが定められています。

 

間違った使い方で事故を起こさないためにも、必要な掲示を行い、注意して使用しましょう。

 

 

倉庫・工場のエレベーターやリフトは人の搭乗可否とカゴのサイズで分類される

倉庫・工場で使われるエレベーターの種類は、「人が乗れるかどうか」「カゴのサイズ」で分類されます。

 

人が乗れるものは人荷用(荷物用)、人が乗れず貨物専用のものは貨物用、さらにカゴの床面積・高さによってエレベーターとリフトのどちらかに分類します。

 

主な種類には、人荷用(荷物用)エレベーター、貨物用エレベーター、貨物用リフト、小型物専用昇降機(ダムウェーター)などがあります。

 

エレベーターやリフトが大きくなるほど設置費用が高額になり、納期が長くなります。

種類やサイズによって法令に基づく申請や届け出、点検などが必要です。

 

どの種類を選ぶべきか迷った場合は、「人が乗るかどうか」「運ぶ荷物のサイズや重さはどのくらいか」を基準に種類を選ぶと良いでしょう。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

 

倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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