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2021.08.25

低温倉庫(定温倉庫)とは?保管温度帯の種類や特徴もチェック

こんにちは!北海道〜東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。

 

低温倉庫は定温倉庫とも呼ばれ、倉庫内の室温が管理されている倉庫のことを指します。

現代の物流を支えるうえで欠かせない存在です。

 

低温倉庫以外にも常温、冷蔵、冷凍などの温度帯があり、それぞれで向いている保管物が異なります。

 

今回は、低温倉庫(定温倉庫)について解説。

倉庫の基本的な知識や保管温度帯の違い、低温倉庫のメリットやデメリットについてもお話しします。

積み上げられた段ボール

ここに目次が入ります

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倉庫の基本知識と保管温度帯について解説

まず、倉庫の基礎知識について知っておきましょう。

 

倉庫には、自家用と営業用の2つがあります。

  • 自家用倉庫…倉庫の所有者または使用者が「私物」を管理・保管するために使用する
  • 営業用倉庫…外部からの委託を受けて「他人の荷物」を管理する施設で、倉庫業法の登録を受けたものに限る

 

会社が事業等に利用する場合は営業用倉庫を使用することになりますが、倉庫には「保管温度帯」という区分があり、使用用途に合った室温の倉庫を選ぶことになります。

保管温度帯は、大きく分けて「常温倉庫」「低温倉庫(定温倉庫)」「冷蔵倉庫」「冷凍倉庫」の4つに分かれます。

 

「常温倉庫」は、倉庫内の温度管理をしない倉庫のこと。

温度管理が無いため、コストが抑えられるのが特徴です。

 

そして「低温倉庫」は、倉庫内の温度管理を行っている倉庫のこと。

「温度を一定に保つ」ことから「定温倉庫」と表記されることもあります。

 

冷蔵倉庫や冷凍倉庫も一定の温度を保つという意味で低温倉庫と似ていますが、温度がさらに低温になります。

 

そのため、メーカーによっては冷蔵倉庫や冷凍倉庫も含んだ意味で「低温倉庫(定温倉庫)」と呼ぶ場合もあるようです。

 

今回は一般的な保管温度帯として4つの分類で説明していきます。

次でこの保管温度帯の違いについて、さらに詳しくご紹介していきましょう。

 

 

低温倉庫(定温倉庫)とは?その他の保管温度帯の種類もチェック

保管したい物に合わせて、適した温度帯の倉庫選びが必要になります。

それぞれの温度帯について、さらに説明していきましょう。

 

低温倉庫(定温倉庫)

温度を一定に保つ倉庫で、一般的には10度以上の室温に保っている倉庫を指します。

 

特に決まりはありませんが、基本的には温度が低すぎず高すぎない温度に保たれていることが多く、10~20度に設定されていることが多いです。

その分設備に費用がかかるため、倉庫代も常温倉庫と比べると高くなります。

 

温度変化によって結露が起こると良くない精密機器、高温や低温に弱い薬品・化粧品などの保管に向いています。

 

冷蔵倉庫

室温10度以下の倉庫はマイナス何度であろうが冷蔵倉庫に分類されます。

そのため、次に説明する冷凍倉庫も冷蔵倉庫に含めて考える場合もあります。

 

冷蔵倉庫は10度以下のものすべてを指しますが、実際には保管する品物に合わせた細かい分類があるのが特徴です。

 

冷蔵倉庫の分類は以下のC級(クーラー級)やF級(フリーザー級)に分けられており、一般的にはC1級~C3級を冷蔵倉庫と言います。

  • C3級(10度以下~-2度未満)
  • C2級(-2℃以下~-10度未満)
  • C1級(-10度以下~-20度未満)
  • F1級(-20度以下~-30度未満)
  • F2級(-30度以下~-40度未満)
  • F3級(-40度以下~-50度未満)
  • F4級(-50度以下)

 

日持ちが短い乳製品、野菜、果物、冷凍には適さない食品などの保管に向いています。

 

冷凍倉庫

冷蔵倉庫に分類されるもののうち、特に-20度以下に管理されている倉庫のことを冷凍倉庫と呼びます。

冷蔵倉庫で分類ではF級(フリーザー級)にあたります。

 

アイスクリーム、畜肉、魚介、パン生地など、冷凍が必要な食品類の保管に向いています。

 

常温倉庫

ほとんど温度管理を行わないため外気温の影響を受けやすく、夏は温度が高くなり、冬は低くなります。

そのため、屋外の気温で保管可能な貨物を保管する倉庫です。

 

段ボールや家具、原料、米穀類、砂糖、液状油脂、清涼飲料水など、温度管理が不要な物品の保管に向いています。

 

 

低温倉庫(定温倉庫)のメリットデメリットも確認!

メリットデメリット

物流に欠かせない低温倉庫(定温倉庫)ですが、メリット・デメリットもあります。

 

低温倉庫のメリット

  • 品質や鮮度が保たれる
  • 長期間の保管が可能で廃棄ロスが減る

 

品物をより良い状態で保管することができるので品質や鮮度が保たれ、長期間の保存が可能になります。

取引先の発注日に左右されずに保存ができるので、廃棄量の削減にも効果的です。

 

低温倉庫のデメリット

  • コストがかかる

 

温度管理がされていない常温倉庫に比べ、温度管理がされている倉庫はコストも高くなります。

 

低温倉庫だけでなく冷蔵倉庫や冷凍倉庫も共通していますが、温度が下がれば下がるほどコストは高くなりますので、適切な倉庫選びが重要です。

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低温倉庫(定温倉庫)とは一定温度に保つ倉庫のこと!

倉庫には自家用倉庫、営業用倉庫の2種類があり、一般的に事業に使用する営業用倉庫は、倉庫業法によって登録が必要です。

 

倉庫には「保管温度帯」という区分があり、大きく分けて「常温倉庫」「低温倉庫(定温倉庫)」「冷蔵倉庫」「冷凍倉庫」の4つが一般的。

低温倉庫は「温度を一定に保つ」ことから「定温倉庫」と表記されることもあります。

 

低温倉庫のメリットは、品物をより良い状態で長く保管でき、廃棄ロス削減につながることです。

 

ただし温度管理が必要なため、その分の設備投資でコストがかかるというデメリットもあります。

そのため、使用用途に合った保管温度帯の倉庫を選ぶ必要があります。

 

戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。

北海道や東北で倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

久保 大輔設計部 部長

某設計事務所にて設計監理業務に従事し、現在は内池建設にて倉庫建築をはじめ様々な建築設計に取り組んでいる毎日です。建築を楽しみながら、安心で快適、使いやすく、みんなに愛される建築を提供していきたいと思います。

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