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2023.08.02
工場にある有圧換気扇とは?特徴や選び方のポイントを解説
こんにちは!北海道~東北の倉庫・工場の建設会社「戦略倉庫」の久保です。
工場の換気には有圧換気扇という強力な換気扇が使われています。
「有圧換気扇」はあまり聞きなれない言葉のため、どんな換気扇なのかわからないという方もいるかもしれません。
今回のコラムでは、有圧換気扇の特徴や仕組み、選ぶ際のポイントを解説します。
工場で適切な環境を確保するためにも、有圧換気扇の知識についてあらためて確認しておきましょう。
工場で利用されている有圧換気扇とは?
有圧換気扇とは、強力な排気能力で一定の排気を保てる換気扇です。
短時間で大量の空気を入れ替えることが可能で、飲食店や工場など、適切な空気の入れ替えが重要となる施設で使われることが多いです。
有圧換気扇の大きな特徴は、外の空気抵抗を受けにくいつくりになっていること。
一般的な換気扇は、外の風が強いと外からの空気抵抗を受けて風量が下がってしまいます。
一方、有圧換気扇は空気に圧力をかけることで空気の流れを作り、外からの逆流を防ぎながら、空気を一定に排出します。
この空気に圧力をかけて一定に循環させる仕組みを「静圧」といいます。
有圧換気扇と業務用換気扇は何が違う?
有圧換気扇と業務用換気扇の違いは、「静圧」の有無です。
業務用で使われていたとしても、静圧のない換気扇は有圧換気扇ではありません。
有圧換気扇ではない一般の業務用換気扇はベルマウスという静圧のための部品がなく、外の空気抵抗の影響を受けるため、風の強い日は風量が下がってしまいます。
熱や煙、ガスが発生するためしっかり排気をしたい工場や、一般的な業務用換気扇では給排気がしにくい環境の工場などでは、有圧換気扇の使用がおすすめです。
工場に設置する有圧換気扇の選び方のポイント
有圧換気扇はさまざまなメーカーからたくさんの商品が販売されていますので、目的に合わせた換気扇を選ぶことが大切です。
選び方のヒントをいくつかご紹介します。
風量で選ぶ
大きな工場や広い作業場所を換気するには、風量やパワーで選びましょう。
排気と給気が大きい大風量タイプを選べば、しっかり換気をして適切な作業環境を整えられます。
静音性で選ぶ
低騒音型を選ぶほか、多少風量は下がるもののフィルターを付けるという方法もあります。
騒音を抑えることで、会話や指示が聞き取りやすい、集中できる、ストレスが少ないといった環境を整えることができます。
防サビ性で選ぶ
取り扱っている製品により工場の湿度が高い場合や、海の近くなど環境によっては、換気扇がサビやすいケースも。
そのような場合は、サビにくい防サビタイプやステンレス製の有圧換気扇を選ぶことをおすすめします。
デザインで選ぶ
プロペラ部分に格子やメッシュのカバーが付いているタイプもあります。
来客の出入りが多い場所など、人目に付く場所へ設置する場合はデザインにこだわってみるのも良いでしょう。
倉庫や工場における換気の重要性や換気方法は「倉庫や工場にも換気設備は重要!効率よく換気するポイントも解説」でも詳しくご紹介しています。
工場の換気は商品の品質管理はもちろん、従業員の安全管理のためにも大切です。
適切な換気設備を導入して安全な職場環境を整えましょう。
有圧換気扇とは、空気に圧力をかけて一定の空調を保つ換気扇
空気に圧力をかけて一定の排気を保つことを「静圧」といい、一定以上の静圧能力がある換気扇のことを有圧換気扇といいます。
外の風の影響を受けずに一定の空調を保て、高い排気能力により短時間にたくさんの空気の入れ替えが可能で、飲食店や工場などで主に使われています。
有圧換気扇にはさまざまな製品があり、工場の種類や目的によって選ぶことが大切です。
大空間を換気するなら大風量タイプ、静かな環境を保ちたいなら低騒音タイプ、湿度の高い環境には防サビタイプなどを選んではいかがでしょうか。
戦略倉庫では、約1,000通りのシミュレーションから最適なプランをご提案することで、低コストで高品質な倉庫や工場を短納期で建築可能です。
倉庫・工場の建築をご検討の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。